上進式・2013年度リーダー就任あいさつの続き

昨日はみなさん、お疲れさまでした。
リーダー就任挨拶をすることは、あらかじめ分かっていたし、
話す内容もある程度固めて話し始めたはずだったんですが、
取り乱してしまって申し訳なかったです。

一眠りしたらだいぶ落ち着いてきて、
アレでは話したかった内容の１０分の１も伝わらなかったなー
と思うので、この場を借りて補足というか、続きを書きます。
…あとで読み返したらメチャクチャ長文になっちゃいました、ゴメンナサイm(_ _)m

自分は最初にリーダーを引き受けてから、もう２０年くらい経つわけですが
（その間ブランクとかもありましたけど）
毎年毎年、来年こそはなんとか後進に道を譲って、
引退したいと考えているわけです(笑)

それでもなんだかんだでこうやってリーダーを続けているのは、
なにかしら理由があるんですね。
それは、今回就任した他のリーダーたち
（ほとんどみなさんリピーター組かカムバック組ですね…）
も同様で、いろんな思うところがあって引き受けられたと思うんです。

自分の場合、2000年度にはじめてボーイ隊長に就任したんですが、
その年度が終わる頃には、ほぼ燃え尽きた状態で、
これは最初で最後の隊長だと思いましたし、
リーダー引退後の第二の人生をどうしようかなーと考えていました(笑)

結局2001年度も、カブ隊長をやる後輩に泣きつかれて？
モチベーションの上がらないままカブのお手伝いをすることになったんですが、
そのカブでひときわ強烈な個性を持った
一人のうさぎスカウトに出会うことになりました。
澪でした。

「いつも元気」を文字通り体現するかのような活発さと、
天真爛漫で嫌味のない性格は、
個性派の揃うカブ隊の中でもひときわ目立って見えました。

入隊してまだ日が浅いというのに、
完全にその「場」の雰囲気を作れるムードメーカーでした。

※いちおうフォロー入れときますが、
カブのときに自分勝手で生意気なガキだな！
と思った子でも、立派なオトナになるケースもあると思いますよ。
たぶん。

結局、カブ隊の活動が大好きな澪に影響されちゃったのか、
なんとなくマンネリになっていたカブの活動が、
自分もまた楽しくなってきて、
翌2002年度、カブ隊長を引き受けることになりました。

この2002年度カブ隊長に自分が就任したときに、人づてに
「澪が小躍りして喜んでいる」
って聞いたんですね。これがとても嬉しかった。
その「小躍り」のダンスまでが、ありありと想像できて吹いてしまった。

ボーイスカウトの「ちかい」は、名誉にかけてちかうものですが、
あなたにとって名誉とはなんですか？
という質問がよく出されることがあります。
模範解答として「人から信頼されること」とありますが、
この時私は本当に信頼されているんだなあ、としみじみ思いました。

もちろんこの時、澪以外にも自分の隊長就任を喜んでくれた人がたくさん？
いたとは思うんですが(笑)、
その前後の行動も含めて、あそこまでストレートに自分の感情を表して、
全面的な信頼を寄せてくれるというのは、後にも先にもなかった。

今にして思うと、この体験が、
リーダーを続けていられる理由の一つなのかな
と思います。

今も、澪みたいにストレートに口には出さないけれど、
私を多少なりとも信頼してくれているスカウトが若干名？
はいると思うようにして(笑)、今年度の活動をがんばっていきたい。
そして君たちにも、人から信頼される人になってほしいと思います。
とても素晴らしい体験だから。
長くなりましたが、これがリーダー就任挨拶の補足・続きです。

就任挨拶のときは、目の前にカブ隊の制服が眼に飛び込んできて、
当時のことをいろいろ思い出してしまって…
うまく言葉が出て来ませんでした。

あんまりメソメソしていると私まで澪に怒られそうなので(笑)、
早いとこ立ち直って、楽しい活動をしていきたいと思います。
澪、今までありがとう、そしてどうぞ安らかに。

平成二十五年四月十五日　払暁

藤川　陽一